マストイムノシステムズ V【MAST V・マストV】
一度に36項目(48種類*)のアレルギーの原因をスクリーニング!
同時多項目アレルゲン特異的IgE測定試薬
マストイムノシステムズ V(マストV)
ミックス項目は複数のアレルゲンの混合物で、各構成アレルゲンについては各々の結果が出る訳ではありません(「測定項目」参照ください)
※国民の約2人に1人はアレルギーと言われ、
日本では国民病とも言われる疾患です。

アレルギーの諸症状
原因となっているアレルゲン(アレルギーを引き起こす物質)を特定することがアレルギーの治療の第一歩です。しかし、数多くのアレルゲンの中からを問診だけで原因アレルゲンを特定することは難しい場合があります。

患者1人当たりの平均陽性アレルゲン数(澤崎ら:2009.11日本アレルギー学会)
アレルギー性鼻炎の患者さんでは平均で約5種類のアレルゲンに感作されているデータです。来院された患者さんも問診では把握しきれないアレルゲンに感作されているかもしれません。
アレルギーの発症メカニズム(花粉症)

花粉を吸い込む

IgE抗体を生成

肥満細胞と
IgE抗体が結合

再び花粉が入る

ヒスタミンなどの化学伝達物質が遊離

神経を刺激
特異的IgE抗体を測定することで原因アレルゲンを特定することができます。
マストイムノシステムズⅤ(マストⅤ)
アレルギーのスクリーニング検査にマストVを!
- 現行品(マストIV)と比較してスクリーニング機能が強化され、一度に36項目(48種類)の特異的IgE抗体の測定ができます。
- 検体量は再検分を含めて0.5mLで変わりません。
- 基本的に問診などによる原因アレルゲンの絞込みが不要です。人間ドックなどの検診領域でもご利用頂けます。
待合室に設置する資料や、患者様にお渡しできる指導箋など、多くの資料を用意してあります。ご要望ください。
一貫して検体量は0.5mL。採血量が十分確保できない小児科領域でもご使用頂ける設計です。また、他の検査の残検体を流用できるため人間ドックのオプション検査などでも是非ご活用ください。
マストVはミックスアレルゲンを用いて一度に36項目(48種類)のアレルゲン特異的IgE抗体を測定することができます。
スクリーニング試薬としての性能を更に向上させました。
測定項目



* 卵白に含まれるタンパク質です。加熱してもアレルゲン性を失わない性質を持ちます。
食物アレルギー診療ガイドライン2021 第12-1章 鶏卵アレルギー
鼻アレルギー診療ガイドライン2023 第4章 検査・診断
花粉症環境保健マニュアル2022 16頁 図2-4 花粉カレンダー
「〇〇ミックス」ってなに?
1項目に複数のアレルゲンが含まれています。各アレルゲンの結果はでませんが、幅広い情報を入手できます。
- 陽性:
- ミックスされている全て、または一部のアレルゲンが陽性。必要に応じて単項目検査を実施します。
- 陰性:
- ミックスされている全てのアレルゲンが陰性。
ミックス項目については、臨床医へのアンケート、検査依頼数、陽性率などを総合的に考慮して決定致しました。
例えば、カビミックスはアルテルナリア、ペニシリウム、クラドスポリウムの3種類のカビをミックス化していますが、臨床医の意見は「どのカビであっても対処法は同じで、3種類の中からどのカビかを特定する必要はなくミックスで構わない」と言うものです。
但し、アスペルギルスとカンジダは単独項目として残してあります。これは、アスペルギルスとカンジダには特定の疾患があり、例えばアレルギー性気管支肺アスペルギルス症の診断に単独項目として必要と言う呼吸器内科の医師の意見を反映させています。
[判定基準]

従来品のマストIVの判定を継承しています。通常はクラスで判定し、IgE抗体濃度に比例してクラスが高くなります。
アレルギーを
正しく知ろう!!
患者様向けアレルギー情報サイトです。