インタビュー

INTERVIEW

M.S

Vol.3

「診断薬」を開発、
上市するということ
育休・復職、海外など
続くチャレンジ

氏名:M.S

入社年 :
2012年
所属部署:
研究開発本部

現在の仕事内容を教えてください。

M.S

入社以来、研究開発部門で生化学検査試薬の改良、開発業務に従事しています。当社の中でも売り上げ規模が大きく顧客も多い製品を扱う部門であるため、その売り上げを維持していくために、顧客満足度の高い製品への改良や、新製品の開発を行っています。
また、品質の高い製品を安定的に製造・供給していくための仕組みづくり、現場で発生した品質トラブルの原因追及等、社内外からの要望、トラブルに応じた既存製品のフォローも大切な業務の一つです。
担当製品の一部は海外へも導出されていることから、海外導出製品に関する部署横断型チームにも参画しています。

1日のスケジュールを教えてください。

8:15
子供の保育園送り後出社・メール/To Do確認 (フレックス出社)
9:00
書類作成
10:00
社内関連部署との打ち合わせ
12:00
昼休み
13:00
チームディスカッション
15:30
取引先打合せ (オンライン)
17:15
業務終了
18:00
子供の保育園お迎え後帰宅

入社を決めたきっかけを教えてください。

M.S

私の学生時代は、ちょうどiPS細胞の研究が注目を浴び始めていたころ。そのため自然と医薬、ヘルスケアの分野に興味を持つようになり、大学院でも、医薬、バイオマーカーの研究において注目されている学問であった糖鎖生物学を専攻しました。
就職活動も、「人々の健康に貢献したい」という思いを軸に活動開始。当初は製薬企業も検討していたのですが、企業研究を進めていく中で、疾病診断、治療効果の確認、健康維持など、より多岐にわたり人々の健康に貢献ができる診断薬の存在を知り、興味を持つようになりました。 「診断薬」という単語自体は「医薬品」と比較すると耳馴染みはないものかもしれません。しかし、普段の健康診断に始まり、インフルエンザ検査や新型コロナ検査等、実は私たちの生活の身近に多く存在しています。診断薬業界で研究開発に携わり新たな製品を世に届けることはより身近なところで人々の健康に貢献できることでもあり、その社会貢献度の高さはとても魅力的なものであったことから、当社を志望しました。

仕事のやりがい、または成功体験を教えてください。

研究開発部門は、製品の研究開発だけでなく、研究テーマ探索から製品化、上市に至るまでの流れを首尾一貫して担当しています。部署の垣根を越えてチームで一つの製品を作り上げていく過程は非常にチャレンジングであり、かつ達成感も大きなものです。
入社4年目に、欧州へ導出しているある製品に使用している原料の一つが法改正により使用できなくなることが分かり、海外導出先より製品改良の依頼を受け、そのテーマを担当することになりました。この原料は製品性能維持のために最も重要な原料の一つであったことから切替は容易ではなく、また導出先の要求水準も非常に高いものでしたが、社内での部署の垣根を超えたチームワーキングにより、開発に一気通貫で携わり製品の改良を完了できたことは、自身にとっても大きな経験と自信になりました。この開発の過程で様々な部署の方とディスカッションすることで、研究開発以外の高い視座が身につきましたが、これは現在も様々な開発業務に活きています。導出先との英語ミーティングや海外出張にも参加させていただくことができ、若いうちから売り上げの大きい製品のチャレンジングな開発にかかわらせていただきました。

会社の良いところ、好きなところを教えてください。

M.S

研究開発部門の業務が研究だけではなく多岐にわたることから、自然と、関連部署の方とディスカッションをする機会が増えました。関連部署との垣根も低く、様々なポジションの方と気軽にディスカッションができ、いろいろなものの考え方を身に付けることができる環境です。わからないところは皆で教えあい、補いながら、チームとして成長してくことができるのは、当社ならではと感じます。
また、私はこれまでに2回、産休・育休を取得し復職をしていますが、良い意味で特別扱いされることなく、復職後も様々なチャレンジングな仕事を担当しています。
一方で、フレックス勤務や在宅勤務を活用する柔軟な働き方が認められている環境は、子を持つ親として非常にありがたいものです。現在は2回目の育休から復職して約半年。まだまだ突発的なお休みをいただくことも多いのですが、たくさんの方に支えていただいて業務ができています。

仕事で大切にしていることを教えてください。

「視座高く業務に取り組むこと」「チームで成果を出すこと」の2点です。
アカデミアの研究とは異なり、企業での研究は、「利益を出す」ことが求められます。どんなに画期的な製品を開発できても、顧客のニーズに合わない、ユーザビリティが悪い、品質管理や製造が困難、製造原価が高いようでは、良い製品とは言えません。
「良い製品」を開発するには、これらのような、研究開発以外の視点がとても重要であり、またこの視点を開発初期から持つことで、製品を世に出せる可能性がぐんと上がることをこれまでの業務の中で実感しました。
今後も視座高い研究開発を心掛けていきたいですし、一気通貫した研究開発ができ、部署の垣根が低い当社だからこそ、達成できることと考えています。
また、視座高い業務のためには多くの視点が必要です。一人だけはなく、チームの力が不可欠です。普段からチームの様々な意見に耳を傾け、相乗効果で成果を出し、喜びを分かち合えるとこれほどうれしいことはありません。

会社での今後の夢、目標を教えてください。

M.S

「自身が開発に携わった製品を世に上市する」という、入社当時に抱いていた夢は、ありがたいことにこの12年で何回か達成することができました。今後も、親会社であるキヤノンメディカルシステムズとの協業も含め、顧客ニーズにあった製品の開発に取り組んでいきたいです。
また、多くの部署横断業務に携わってきた経験を活かし、いずれは大きなプロジェクトの企画やマネジメントにチャレンジしたいと考えています。そのためにも、今はまだ不足している研究開発以外の知識の吸収に励んでいます。

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